「用の美」

今日からお盆が始まります。
今日から夏季休暇の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
型抜き印刷.comは明日14日から17日まで休業日となります。
休業期間中にいただいたお問合わせやご注文につきましては、営業開始日以降の取り扱いとなります。

さて、お盆は 帰省される方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

私の故郷は三重県なのですが、
三重県には『伊勢型紙』というものがあります。
皆様ご存知でしょうか。



伊勢型紙は、浴衣などの着物に、柄や文様を染める為のものです。
和紙を加工したものに彫刻刀で、柄や文様を彫っていきます。
私は、小学生の社会見学で、体験したことがありますが、
これが相当大変で、時間もかかります。
実際には、高度な技術と根気や忍耐が必要です。

昭和58年4月に、伝統的工芸品(用具)の指定を受けているそうです。

「伝統的工芸品」という「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」で定められ、
「的」とついているのは、「工芸品の特長となっている原材料や技術・技法の主要な部分が
今日まで継承されていて、さらに、その持ち味を維持しながらも、
産業環境に適するように改良を加えたり、時代の需要に即した製品作りがされている工芸品」
という意味だそうです。

具体的にどのように製造するのか、簡単にご紹介します。

1 たくさんの和紙を重ね規格寸法に裁断します

2 3枚の和紙を紙の目に従ってタテ、ヨコ、タテとベニヤ状に柿渋で張り合わせます

3 張り合わせた紙を、桧の張板に貼り、天日で干します

4 乾燥した紙を燻煙室へ入れ、約1週間いぶし続けると、伸縮しにくいコゲ茶色の型地紙となる。
  さらにもう一度柿渋に浸し、天日乾燥→室干し→表面の点検という工程を経て型地紙になります。

5 型地紙を、様々な技法で彫っていきます。

機械で切り抜いていくものとは違い、何か温かさを感じます。
職人様の卓越した技術で彫られていく伊勢型紙は、芸術にも感じられますが、
工芸品は「用の美」と言われているそうです。
観賞用ではなく、使われることで使いやすさや完成度が向上していきます。

型抜き印刷も、工芸品ではありませんが、やはり観賞用ではない場合がほとんどです。
皆様の、プロモーション活動や、商品と組み合わされて、初めて生かされます。

型抜き印刷.comでは、日々型抜き印刷を深く掘り下げ、
どうすればお客様のお役に立てるかを考えております。
お客様から頂いたご意見やアイデアを参考にさせて頂きながら、
型抜き印刷がもっと楽しく、もっと多くの場面で選ばれるよう、
ご提案できればと思っております。

今後とも、型抜き印刷.comをよろしくお願い致します。

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(さかい)