こんにちは、型抜き印刷ドットコムのおおたです。
今回は、久しぶりに【データ作成講座】をお送り致します!
題材はこちら…
『ブラックオーバープリント』
ブラックオーバープリントとはなんぞや????
という皆様のお声が聞こえてくるようですが…
今回はわかりやすくお伝えできればと思っております。
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『ブラックオーバープリント』とは…
■データ上でK100%で黒を設定した場合、
K100%の黒は若干の透過性があり、
背景色や絵柄が透けてしまう可能性があります。
⇒対処法…
・K100% + CMYの数値をどれか1%加える。
・黒の部分を全てリッチブラック(例 C40 M40 Y40 K100)などにする。
etc…
※ホームページ【データの作り方】の
「印刷用データ作成時の注意点」の項にて紹介しております。
よろしければこちらもご確認くださいませ。
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う~ん、正直、文字だけじゃよくわからない…
ということで、実際に印刷したもので解説してみましょう!
今回は、題材に前回記事でご紹介した紙うちわのペンギンちゃんを使います。
印刷成功例がこちら↓
うん。何回見てもかわいくできてる。さすが最高傑作。
そして、『ブラックオーバープリント』を起こしてしまった
印刷失敗例がこちら↓
胸の黄色いグラデーション部分が黒に透けて見えてしまっています。
これではデータを作った人がイメージしている状態で印刷ができません…困ったぞ…
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データ上で見てみましょう。
一見黒くてよくわからないのですが、
黒いところを選択してみると…
K100%になってます。
これだと、印刷した時に『オーバープリント』が発生してしまいます。
そこで、数値をこのようにしてみました。
【K100%・C1%(YM共に0%)】
データ上では見た目に全く違いはないように見えますが、
これを行うだけで…
あ~ら不思議!
まことに厄介な『ブラックオーバープリント』は発生しなくなるのです!
イラストレーターって、奥が深いなぁ~…
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ちなみに、上記の通り『ブラックオーバープリント』は
データ上では確認が非常に発見しにくく難しいので、
ご入稿データチェック時に、弊社で完璧に確認ができません…。
データチェック時に気づいた場合はこちらから注意をお伝えすることもありますが、
基本的にはご入稿時のデータチェック対象外の事項になるので、
完全に把握することができません。
データ作成時にご注意いただければ幸いです!
★他データ作成については下記URLでもご確認いただけます。
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今回は以上となります。
大好きなペンギンちゃんでデータの説明もできて
わたくしもうれしい限りでございます。
ペンギンちゃんたちも、心なしか喜んでいるよう…
みなさまのデータ作成のお役に立てればうれしいです。
それでは、また次回!
(おおた)